
大人の健診・がん検診・予防接種
大人の健診・がん検診・予防接種
当院では下記の大人の健診・がん検診を行っております。お気軽にお問合せください。
血液検査でヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無(血中ピロリ菌抗体価)と胃粘膜の萎縮度(血液ペプシノーゲン値)を測定し、その組み合わせから、現在から将来の胃がん発症のリスクを層別化し、リスクのある人には内視鏡による精密検査を行うというものです。当院では内視鏡を実施しておりますが、なるべく内視鏡を受けたくないと思われている方には、まずこの胃がんABC検査をお勧めいたします。検査結果でリスクのある方は内視鏡検査を考慮してください。
当院では成人に対して以下の予防接種を行っています。
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
鼻や喉の奥にいる常在菌で、乳幼児では約20~50%、高齢者では約3~5%に常在しているとされます。主に気道の分泌物やだ液などを通じて飛沫感染します。免疫力の低下や炎症をきっかけとしてこれらの菌が進展することで、咽頭炎、中耳炎、気管支炎、肺炎、ときに侵襲性肺炎球菌感染症と呼ばれる髄膜炎・敗血症などを引き起こします。
肺炎は日本の死亡原因の第5位であり、成人の肺炎の約20~30%は肺炎球菌が原因菌であるとする報告があります。
肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌による感染症に対して、すべての肺炎などを防げるわけではありせんが、有効性・安全性が確認されている以下のワクチンがあります。
ワクチン名 | ニューモバックスNP | プレベナー | バクニュバンス |
---|---|---|---|
種類 | 23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン | 沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン | 沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン |
対象者 | 2歳以上で肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険が高い個人及び患者 | ・高齢者または肺炎球菌よる疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者 ・小児(2か月以上6歳未満) |
・高齢者または肺炎球菌よる疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者 ・小児(2か月以上18歳未満) |
接種方法 | 筋肉内注射または皮下注射 | ・高齢者または肺炎球菌よる疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者:筋肉内注射 ・小児:皮下注射 |
・高齢者または肺炎球菌よる疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者:筋肉内注射 ・小児:筋肉内注射または皮下注射 |
定期接種※ | 2014年から65歳以上への定期接種開始 | 2013年から小児への定期接種開始 | 2024年から小児への定期接種開始 |
当院の費用 | 8,500円(税込) | 12,000円(税込) | 12,000円(税込) |
自己負担金 | 3,000円(定期接種) 8,500円(任意接種) |
小児の定期接種以外は12,000円 | 小児の定期接種以外は12,000円 |
※ニューモバックスの定期接種の対象となる方(2024年4月から)
詳細は下記川口市ホームページよりご参照ください
令和6年度高齢者の肺炎球菌感染症定期予防接種
・肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、ニューモバックスはそのうち23種類を対象としたワクチンです。この23種類の血清型は、成人侵襲性肺炎球菌感染症の原因の約40~50%を占めるという研究結果があります。
・プレベナーまたはバクニュバンス接種後にニューモバックスを接種することによって両ワクチンに共通な12、14血清型に対する特異抗体のブースター効果が期待されます。接種間隔については1年から4年以内に行うことが推奨されています。
1)ニューモバックス未接種の方は下記のどれか
2)ニューモバックス既接種者の方は下記のどちらか
▶参考文献・サイト
・日本呼吸器学会 感染症・結核学術部会ワクチンWG/日本感染症学会ワクチン委員会/日本ワクチン学会・合同委員会
65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第4版2023年3月24日)
・肺炎球菌感染症(高齢者)(厚生労働省)
・肺炎球菌感染症(小児)(厚生労働省)
・小児用肺炎球菌ワクチンの変更に関するQ&A(厚生労働省)
WEBまたはお電話でご予約をお願いします。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが原因で発症します。
主に子どもの頃に水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると水痘を発症します。水痘が治った後もウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが活性化して帯状疱疹を発症します。80歳までに日本人の約3人に1人が発症するといわれています。合併症として視力障害、難聴などの他、約2割の方が発疹が改善した後も長期にわたって痛みが残る帯状疱疹後神経痛を起こすと報告されています。 帯状疱疹ワクチン予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。
帯状疱疹ワクチンには下記の2種類があります。
ワクチン名 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) | 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス) |
---|---|---|
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
対象 | 50歳以上 | 50歳以上または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者 |
接種回数 | 1回 | 2回(1回目の接種から2~6か月後までに2回目を接種) |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
発症予防効果 | 接種後1年;6割程度 接種後5年;4割程度 |
接種後1年;9割以上 接種後5年;9割程度 接種後10年;7割程度 |
帯状疱疹後神経痛抑制効果 | 接種後3年;6割程度 | 接種後3年;9割以上 |
当院の費用 | 1回 8,600円(税込) | 1回 22,000円(税込) |
川口市の定期・任意予防接種対象者の自己負担額※ | 1回 4,000円(1回) | 1回 12,000円(2回まで) |
※
●予防接種対象者
▶定期;
下記のどちらかに該当する方
*過去に帯状疱疹ワクチンを接種している方は原則対象外ですが、特別に医師が接種が必要と認めた場合のみ接種が可能
▶任意;
●接種期間(令和7年度)
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
予診票はクリニックにご用意があります。
接種をご希望の方は当院にお電話で予防接種のご予約をお願いします。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
ヒトパピローマウイルスは、主に性交渉で感染し、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされています。感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人で子宮頸がん、肛門がん、膣がん、尖圭コンジローマなどの病気になってしまうことがあります。
その中でも子宮頸がんは日本では毎年、約11000人の女性がかかる病気で、毎年、約2900人の女性が亡くなっています。
日本では、小学校6年~高校1年相当の女の子を対象に、ヒトパピローマウイルスの感染を防ぐワクチン(下記の3種類)の接種が公費で受けることができます。
また男性でもヒトパピローマウイルスに持続感染すると肛門がんや尖圭コンジローマを引き起こす可能性があります。主に性交渉で男性にも女性にも感染が広がっていくため、男女を問わずワクチン接種で予防することが重要です。
当院ではシルガード9のみの接種となります。
ワクチン名 | サーバリックス | ガーダシル | シルガード9 |
---|---|---|---|
薬品名 | 組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ由来) | 組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来) | 組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来) |
感染を予防できるHPVの型 | 高リスク型(16、18型) | 高リスク型(16、18型) 低リスク型(6、11型) |
高リスク型(16、18、31、33、45、52、58型) 低リスク型(6、11型) |
対象 | 10歳以上の女子 | 9歳以上の男女 | 9歳以上の男女 |
接種回数および接種方法 | 下記参照 | 下記参照 | 下記参照 |
子宮頸がんの原因の予防効果 | 50~70% | 50~70% | 80~90% |
※男性への接種は予防接種法に基づく「定期接種」ではなく任意接種で自費となります。また定期接種対象以外の女性への接種も任意接種で自費となります。
【料金】30000円(税込み)
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
3種類いずれも、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
※1: 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。
※厚労省ホームページより引用
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種について
※平成25年(2013)年から令和3(2021)年の、HPVワクチンの接種を個別にお勧めする取り組みが差し控えられていた間に、定期接種の対象であった方々の中には、HPVワクチンの公費での接種機会を逃した方がいらっしゃいます。こうした方に、公平な接種機会を確保する観点から、定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えて、あらためて公費での接種の機会を確保するために令和4(2022)年4月から開始されています。
在庫がある場合は当日接種も可能ですので、ご希望の方はお電話にてご相談ください。
平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
令和7(2025)年3月までに1回でも接種された方は令和8年3月末まで残りの回数を接種できます。
WEBまたはお電話でご予約をお願いします。
ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
麻疹・風疹・水痘・おたふくなどの抗体価の検査(自費)も実施しております。検査項目、費用などはお電話または受付にお問合せください。