小児・成人の予防接種を行っております。
予防接種とは、免役のしくみを利用して、病原体(ウイルスや細菌)による感染の予防に有効であると確認されたワクチンを接種することによって、その病気に対する抵抗力を高める方法です。
予防接種を受けることによって、その感染症を予防したり、かかった場合に重症化しにくくするという効果が期待されます。
感染予防や安心して予防接種を受けていただけるように平日13時~15時、土曜日13時~13時半に専用時間を設けて接種しております。特に3歳未満のお子様はこの専用時間に接種をお願いします。
ご予約の上、ご来院ください。
診療時間内の予防接種も受け付けておりますので、ご予約の上、ご来院ください(ワクチン在庫があれば予約なしでも接種可能です)。
ワクチンについて
● 生ワクチンと不活化ワクチン
- 1)生ワクチン
- 病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られます。接種の回数は少なくて済みます。
- 2)不活化ワクチン
- 病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせたものを原材料として作られます。生ワクチンと比べて生み出される免疫力が弱いため、何回かの接種が必要になり接種回数が多くなります。
● 定期接種と任意接種
- 1)定期接種のワクチンは「予防接種法」と呼ばれる予防接種の規則を決めた法律に書かれているワクチンのことです。原則、無料で接種が受けられます。
- 2)任意接種のワクチンは、国がそれを使うことを認めているものの、「予防接種法」で規定されていないワクチンのことです。原則、費用は個人が負担しますが地方自治体によってはその費用の一部、または全額を負担してくれるところもあります。
任意接種のワクチンもその効果と安全性が十分に確認されているワクチンであり、その重要性は、定期接種のワクチンと全く同じです。定期接種のワクチンと同じく接種がすることが必要と思われます。
● 接種間隔
同一ワクチンを複数回接種する際の接種間隔は従来通りです。
異なるワクチン間の接種間隔は以下の通りになります。
第36回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
予防接種基本方針部会
2019年12月23日より改変
● 同時接種について
2種類以上の予防接種を同時に同じ接種者に行うことです。
小さな子供は免役が弱く、罹患すると重篤になる病気が多くあります。幸いなことに日本で接種できるワクチンが増え、ワクチンで防げる病気が増えました。しかし、免役をつけるために複数回の接種(特に1歳未満)が必要で1種類ずつ接種していては、免役ができるまでに大変時間がかかりワクチンで防げる病気にかかるリスクも高まりますし、保護者の通院回数も多くなります。同時接種は効果や安全性に問題はないことがわかっており、同時接種の本数に制限もありません。当院でも積極的に同時接種を行って、お子様がワクチンで防げる病気に罹患しないようにと考えております。
● 各ワクチンと接種方法、接種スケジュール
定期接種は生後2か月から始まります。お子様を感染症から守るため、推奨時期にきちんと接種することをお勧め致します。当クリニックでも接種スケジュールの作成のお手伝いをさせていただきますので是非ご相談ください。
*川口市ホームページもご参照ください。
● 当院で行っている小児定期予防接種
- ◆ヒブワクチン
- ◆肺炎球菌ワクチン
- ◆四種混合ワクチン
- ◆BCG
- ◆麻疹風疹混合ワクチン
- ◆水痘ワクチン
- ◆日本脳炎ワクチン
- ◆二種混合ワクチン
- ◆不活化ポリオワクチン
- ◆B型肝炎ワクチン
- ◆ロタウイルスワクチン
- ◆HPV(子宮頸がん予防)ワクチン
● 当院で行っている小児任意予防接種
- ◆流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン
- ◆インフルエンザワクチン
- ◆A型肝炎ワクチン
1. おたふくワクチン
おたふくはかかっても軽症なことが多いですが、合併症をおこすこともあります。無菌性髄膜炎(約50人に1人)、難治性難聴(約1,000人に1人)、脳炎(毎年約30人)などがその例です。
以前は1歳ごろに1回の接種でしたが、最近ではその2~4年後に追加接種をすることが推奨されています。
当日お持ち頂くもの
- ①母子手帳(ワクチンの接種歴が確認できない場合は接種をお断りする場合もございます)
- ②予診票
- ③保険証
- ④診察券
注意点
- 1)予防接種を受ける前の注意点
- ・当日BT37.5℃以上ある場合は接種できません。
・急性疾患にかかっている、または急性疾患(種類によります)にかかり回復したが間もない場合も接種できません。
・予防接種の前30分間は授乳、飲食はさけてください。 - 2)予防接種を受けた後の注意点
- ・予防接種の後30分間はアナフィラキシーなど重篤な副反応が起きた時にすぐ対処できるよう、クリニックの近くにいてください。
・予防接種の後30分間は授乳、飲食はさけてください。
・当日は入浴は構いませんが激しい運動は避けてください。
● 予防接種者が未成年者の場合の保護者同伴について
定期・任意接種を問わず、
- ①接種者が16歳以上
- →保護者の同伴や同意書も必要なく、予診票の署名も本人の署名で接種可能です。
- ②接種者が13歳以上16歳未満
- →原則保護者同伴をお願い致します。
→保護者が同伴できない場合、お子様の健康状態を普段より熟知する親族が同伴することは差し支えありません。この場合、予診票(保護者の自署名が必要)ならびに同伴者の同意をもって保護者の同意とする旨の委任状の提出をお願い致します。
→保護者も親族も同伴できない場合、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンと新型コロナウイルスワクチン接種を除き、同意書及び予診票の両方に保護者が署名し、同意することによって接種可能です。 - ③接種者が13歳以上16歳未満の日本脳炎ワクチン接種の場合
- →予診票に保護者の自署名が確認できれば保護者の同伴や同意書がなくても接種可能です。
- ④接種者が16歳以上18歳未満のHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンと新型コロナウイルスワクチン接種の場合
- →保護者の同伴や同意書も必要なく、予診票の署名も本人の署名で接種可能ですが、予診時や接種時に連絡がつく保護者の連絡先の記載をお願いしております。
- ⑤接種者が13歳未満
- →原則保護者同伴をお願い致します。
→保護者が同伴できない場合、お子様の健康状態を普段より熟知する親族が同伴することは差し支えありません。この場合、予診票(保護者の自署名が必要)ならびに同伴者の同意をもって保護者の同意とする旨の委任状の提出をお願い致します。
ご不明な点などございましたら当院にご連絡ください。ご理解・ご協力のほどよろしくお願い致します。
当院では成人に対して以下の予防接種を行っています。
- ・インフルエンザワクチン
- ・肺炎球菌ワクチン
- ・麻疹・風疹混合ワクチン
- ・水痘・帯状疱疹ワクチン
- ・おたふくワクチン
- ・B型肝炎ワクチン
- ・破傷風ワクチン
- ・その他
● 肺炎球菌ワクチン予防接種
成人用肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。65歳以上の方、養護老人ホームや長期療養型施設に入所されている方、呼吸器疾患(COPD)・糖尿病など慢性の持病をお持ちの方、病気や免疫抑制療法のため感染症にかかりやすい状態にある方、などに接種が勧められています。
- *ワクチンの在庫があれば当日接種可能ですが、原則予約をお願いします。
- *ワクチン内容、費用、接種方法などはお電話または受付にお問合せください。
麻疹・風疹・水痘・おたふくなどの抗体価の検査(自費)も実施しております。
検査項目、費用などはお電話または受付にお問合せください。